EC物流ブログ

2024.02.22
EC物流ブログ

2024年問題、EC物流や事業者側の対策とは?

物流における2024年問題とは?

「働き方改革関連法」に基づき、2024年4月よりトラックドライバーに対して罰則付きの時間外労働の上限規制が導入されます。具体的には、時間外労働は年間960時間上限規則とされ、それにより輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されています。

国土交通省によると、2024年度には輸送能力が約14%不足する可能性があると試算がされています。(※)この喫緊の課題である2024年問題に適切に対応しなければ、物流の効率低下が原因でサービス品質が低下し、それにより顧客を失うリスクもあります。

(※)国土交通省,” 物流の2024年問題について”,国土交通省,2023,https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001620626.pdf,(参照 2024-02-19)

こんなお悩みありませんか?

  • ・ドライバー不足により、商品をお客様に届けられないのではないかと不安
  • ・長距離輸送エリアのリードタイムが伸びてしまい、サービスレベルが低下しそうである
  • ・既存の物流パートナーからの運賃引き上げにより、大幅なコスト増を予測している
  • ・荷積み・荷下ろしといった荷役作業の効率向上が急務になっている
  • ・不必要な待機時間を減らす手段を模索している

物流現場での解決策

物流側での取り組みとして、以下のような例が挙げられます。

1.バース管理システムにより待機時間を短縮

ITを活用したスケジューリングシステムを利用し、到着予定時間、荷物の量、荷物の種類などの情報を基に最適なバース割り当てを行います。

これにより、バースの空き時間を最小限に抑えることができ、トラックの待機時間を減らして迅速に荷物の積み下ろしを行うことができます。

2.配車管理システムによる輸送ルートと積載率を最適化

高度な配車システムを活用することにより、輸送ルートの効率化と積載率の最適化を実現します。

これは具体的には、システムが各トラックの現在位置、目的地、空き容量などの情報をリアルタイムで分析し、それぞれの荷物に最適なルートとトラックを自動的に割り当てることで成り立ちます。
これにより、一回の運行で運べる荷物の量を増やすことが可能となり、結果的に一台当たりの輸送コストを削減することができます。また、同時に最適なルート選定により、無駄な移動時間を減らし、より多くの荷物を迅速に配送することが可能となります。

その結果、効率的な運行スケジュールが可能となり、待機時間の削減やエネルギー効率の向上にも寄与します。

EC物流お任せくんで解決できること

その他、当社のEC物流サービスとして2024年問題に以下のような取り組みを行っております。

1.適切な配送会社の使い分け

当日配送や、置き配などの届け方、大きさやエリアを鑑みて、最適な配送会社を使い分けてお客様に商品をお届けすることが可能です。

特定の配送会社に依存せず、リスクヘッジを行うことができます。

2.拠点の分散化のご提案

ECの拠点を少ない物量からでも分散化させるご提案を行っております。

波動が発生するタイミングだけ複数倉庫化させることができますので、ラストワンマイルの距離を縮め、従来通りのサービスレベルを維持することができます。

3.共同物流のご提案

当社グループは、全国に拠点と配送ネットワークを保有しております。このリソースを活用することにより、専属のトラックではなく共同輸送、専用の倉庫スペースや機器・システム利用ではなく、共同利用型・シェアリング型のサービスとして利用することができます。

固定・維持費をおさえながら需要に応じたサービス利用型の物流委託として、様々なメリットを享受いただけます。

「EC物流お任せくん」をぜひご検討ください!

それ以外にも、2024年問題の影響を受けるお客様の各種課題を解決するために、専門的な視点から解決策を提供できるよう、専門チームが対応いたします。

どうぞお気軽にご相談ください。