エンタメ向けサービス

エンタメ業界の動向と展望

エンタメ業界とは、映画、音楽、ゲーム、ライブエンターテインメント、動画配信サービス、出版、スポーツ興行など、多様なコンテンツを提供する産業の総称で、そのコンテンツ全体国内市場は、2011年以降平均成長率2%と拡大し続けており、2022年は13.1兆円と世界でも第3位の市場規模を占め、今後も成長が期待されています。
分野別にみると、出版や音楽・映像の販売レンタルなどが減少する一方で、動画配信市場やゲーム市場は堅調に成長をし続けており、デジタルプラットフォームを活用したコンテンツ配信の増加が業界全体の拡大を支えています。

引用:経済産業省 ”エンタメ・クリエイティブ産業政策研究会”

中でも、アイドルやアニメ・声優、2.5次元舞台、VTuberなど、ファンが「推し」を応援する「推し活」市場が拡大しています。
「推し」のイベントや施策連動、グッズ販売などは、今や企業の売上に大きな影響を与えるマーケティング施策となっています。
これに伴い、ECとの連動も加速し、ライブ配信中のリアルタイム販売や、期間限定・数量限定の受注生産モデルも一般的になりつつあり、物流も、イベント連動した期日指定配送、梱包材や同梱物によるファン向け演出、商品の品質維持など、エンタメ体験の一部を担いファンの満足度や企業ブランド価値に大きく影響を及ぼすようになってきました。

また、デジタルコンテンツ流通は国境を越えて広がっており、越境ECへの対応ニーズも高まってきています。
海外への販売では、関税や輸出入規制、言語表記、配送リードタイムなど、従来の国内販売とは異なる専門知識と整備が重要となっており、企業の売上や競争力を左右するといっても過言ではありません。

エンタメ物流の課題とは?

推し活や連動したグッズ販売が注目を集める一方で、エンタメ特有の課題を考慮した物流スキームが必要になってきます。

最大の課題としては、販売と配送のリズムが極端に偏っていることです。
新商品リリース、ライブやイベント開催など、限られた短期間に注文が爆発的に集中します。
発売開始と同時に一晩で数千~数万件の注文が入ることもあり、発送対応における人員の調整が出来ない場合、発送遅延・誤配送・梱包不備などのトラブルが起こりやすくなります。
また、予約商品や受注生産型のグッズなども多く、販売から納品までのリードタイムが長いこともあり、制作・納品スケジュールと物流体制が整っていないと、販売時では予測できなかったトラブルが発生し、納期遅延のリスクを引き起こすこともあります。

次に課題となるのは、商品バリエーションの多さと受注予測困難性です。
1アイテム取ってみてもサイズ・色・アーティスト別、会場ごとの限定アイテムなど、何十通りもあり、SKU管理が煩雑です。
予測が難しいファン心理による注文の偏りも激しく、在庫過多SKUと在庫欠品SKUが発生することで、在庫や倉庫キャパシティの管理を複雑化させます。
さらに近年では、輸出入を伴う越境ECの加速も新たな課題となっており、言語対応・関税・通関遅延・返品処理など、対応コストと工数がかさんでいきます。

また、これらのグッズ販売はファンの期待値が非常に高く、期日には必ず届く、きれいに保管しておきたいなどの心理的要求が強く、対応一つでブランドや企業への信頼を失うリスクもあるため、今後のエンタメ業界の成長を持続させるためには、ファンの熱量に応える専門的な販売・ロジスティクス体制の構築が必要です。

そのような中で、物流面においてとくに注目されているのが、スマート物流と呼ばれる領域です。これは、IoTやAI、ロボティクスなどのテクノロジーを活用し、物流現場の効率化や自動化、可視化を実現する取り組みの総称です。
たとえば、倉庫内のピッキング工程では、AMR(自律移動ロボット)や自動棚搬送システムを導入すると、これにより、作業者の移動時間や誤出荷リスクを最小化でき、イベント直前の短期間大量出荷にも柔軟に対応できます。
また、AIを活用した需要予測によって、予約販売やライブ情報、SNSでのトレンドデータを元に在庫配置を最適化する動きも進んでいます。
さらに、希少価値の高い特典グッズなどの転売に対応する対策も課題となっており、RFIDやIoTタグを導入することによる商品トラッキングで、流通管理することが可能となり、転売対策に有効となっています。
配送面では、ラストワンマイルの効率化として、宅配ボックスとのAPI連携、ライブ会場での当日受け取り対応など、ファン体験を損なわない配送モデルの構築が求められています。

こんな課題はありませんか?

  • 発売期間やキャンペーンに合わせた一斉出荷に対応したい
  • 繁忙期に出荷遅延なく対応したい
  • イベントやコンサート、試合会場などBtoBの物流も対応してほしい
  • イベント納品用トラックを手配したい
  • 特典やノベルティを細かくセットして送付したい
  • レベニューシェア型で運用をまるごと委託したい
  • 越境ECで出荷したい

SBSのエンタメECソリューション

このように多岐にわたるエンタメ業界の物流課題に対して、SBSグループはエンタメ向けワンストップサービスとして包括支援することで、事業の拡大と事業リスクの低減に寄与していきます。

  • POINT 1

    キャンペーン・イベント特化型体制

    キャンペーン・イベント特化型体制のイメージ

    イベントスケジュールに合わせ、短期集中出荷や夜間対応も含む柔軟な体制構築が可能。

  • POINT 2

    スマート物流による効率化

    スマート物流による効率化のイメージ

    AI、ロボット、IoTなどロジスティクステクノロジーを活用し、自動化・効率化・省人化を実現し、短期集中的な出荷も遅延なく対応可能。

  • POINT 3

    ECワンストップサービス

    ECワンストップサービスのイメージ

    煩雑になりやすい商品登録や受注処理、カスタマーサポートなどサイト運営に必要な機能をすべてご提供。レベニューシェア型の運用も対応可能。

  • POINT 4

    越境EC対応

    越境EC対応のイメージ

    複雑な発送手続きや国ごとの規制による対応も代行。海外の物流拠点もあり、柔軟な体制構築が可能。

  • POINT 5

    BtoB/BtoC 両立運用

    BtoB/BtoC 両立運用のイメージ

    同じ倉庫内でイベント会場向けの大量配送と、ラストワンマイル配送を並行して運用可能。大型トラックなどチャーター便の手配も可能。

  • POINT 6

    流通加工の対応

    流通加工の対応のイメージ

    バリエーションの多い特典・ノベルティ・チラシ・ポスターなどのセッティングや、細やかな梱包演出も対応可能。

  • POINT 7

    Shopify構築と拡張対応

    Shopify構築と拡張対応のイメージ

    期間限定ショップや多言語対応など安価にサイト構築可能。ファンクラブやチケット販売システムなどと連携した拡張対応も可能。

エンタメEC&物流の”攻め”の一手を支援するために。

SBSグループは従来より、BtoB・BtoC物流のノウハウに加え、ラストワンマイルのネットワークなどを有しています。
また、受注管理・在庫・配送状況などをリアルタイムで可視化するECプラットフォームとの連携実績も多数あります。

ITとLT(ロジスティクステクノロジー)を活用×SBSグループのリソースを掛け合わせることでより効率的に高いサービスレベルの物流を実現し、お客様のエンタメ事業を支えていきます。

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