家電向けサービス
家電業界の動向と展望
日本国内における家電市場は、2024年、前年比約1.1%減の約6.9兆円となり、2020年のコロナ特需をピークに減少傾向が続いています。
近年のトレンドとして、消費者は「必要なものにはしっかりとお金を使う」傾向にあり、白物家電(冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど)が伸長し、インバウンドによる都市部を中心とした家電量販店の業績回復、さらには外出機会が増えたことにより美容家電も好調に推移すると予想されています。
また家電業界におけるEC化率は2023年に42.88%となり、物販市場全体のEC化率が9.38%であることを見ても、家電業界はEC化が非常に進んでいる市場であることが分かります。
今後はスマート家電やIoT対応製品、省エネや環境配慮に対応した製品や、高齢化社会による自動化機能が備わった製品
の需要が増加し、市場拡大が見込まれます。
そして、リアル店舗とECを融合・連携した施策を行うことでお客様の利便性や満足度向上が図られることでしょう。
また家電業界の課題解決として、RFIDタグを活用して調達から消費までの最適化、効率化が注目されています。
家電物流の課題とは?
家電業界において、物流は単なる「運ぶ」機能にとどまらず、顧客満足度や企業競争力に直結する重要な要素です。
1. コストの高騰と効率化の必要性
2024年問題に代表されるように、物流業界ではドライバー不足が深刻化しています。人件費・燃料費・資材費の高騰により、物流コストは年々増加しています。
配送費の比率が高くなる傾向にある家電物流は、効率的な配送ルートの構築や共同配送の活用に加え、物流DX(デジタル化)による業務の可視化・自動化を進めることで、コスト削減と最適化を図る必要があります。
2. 在庫ロスの防止と家電量販店対応
家電製品は季節やライフイベントにより需要が大きく変動します。
モデルチェンジのサイクルも早く、在庫の陳腐化リスクが高いため、IoTを活用したリアルタイム在庫管理や、需要予測AIの導入をしたりといった施策を行うことで需給の波に柔軟に対応し、販売機会の最大化と在庫ロスの低減が見込めます。また、家電量販店との取引も多く、BtoBとBtoC向けの在庫を共有化し、他者との共同物流による納品などコスト効率化を狙う取組みも重要です。
3. 倉庫と配送体制のコントロール
需給の波は倉庫の人員・スペースおよび配送リソースのコントロールを困難にします。
WMS(倉庫管理システム)と連携し入出荷の一部自動化など波動対応を吸収できる設計により、物流のサービスレベルを維持向上させます。また、家電の設置・配線には専門の教育や技術・資格が必要な場合もあり、配送体制を簡単に増減させることができません。効率的な配送ルートを日々組みながら配送の車両・ドライバーを確保するためのコントロールが重要となります。
4. 配送品質と顧客満足度の両立
ECの普及により、翌日配送や時間指定配送が一般化しています。
また家電製品のなかには高額かつ精密なものもあり、配送時に据付などで顧客宅に上がることもあるため配送品質が顧客満足度に直結します。特に大型家電やスマート家電においては、設置作業やキッティング(初期設定)まで含めたサービスが求められています。
5. 環境対応と持続可能性
省エネ家電や環境配慮型の商品はもちろん、買い替え促進による回収、リサイクル、リユースなど家電業界としてのサステナブルな取組みも盛んです。CO₂排出量の削減やリサイクル物流の構築、電動車両の導入、梱包材の見直しなど、持続可能な物流体制の整備も求められています。
こんな課題はありませんか?
- 時期により出荷の波動が大きくコストがかさむ/サービスレベルが落ちる
- BtoCだけでなく、BtoBの受注センターも依頼したい
- 家電共同プラットフォームに参加したい
- キッティング作業もセットで行いたい
- 独自の家具配送ルートを構築したい、共同配送をしてほしい
SBSの家電ソリューション
このように多岐にわたる家電業界の物流課題に対して、SBSグループは家電向けワンストップサービスとして包括支援することで、事業の拡大と事業リスクの低減に寄与していきます。
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POINT 1
波動対応
大規模共同センター型であるため、急な波動も吸収できる
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POINT 2
キッティング+EC物流
小型家電・パーソナル家電など個人向けのキッティング+EC出荷対応が可能
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POINT 3
IT/OMO 関連の連携対応
各オムニチャネルツールと基幹システムとの連携による高回転のOMO対応
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POINT 4
国際輸送・輸出入
豊富な海外拠点とレーンの活用により輸出入や国際輸送もトータルサポート
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POINT 5
家電配送サービス
量販店への共同配送化などコスト効率化、2マン配送にも対応
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POINT 6
設置/設定サービス
ご要望に応じて面倒な設置・確認や、スマート家電などを設定を実施
家電品共同物流の仕組み
複数メーカーが参画する製販一体型のロジスティクス体制を構築し、コスト削減と輸送効率の向上を実現しています。
全国の拠点ネットワークを活用し、EC市場の拡大にも対応可能な家電共同配送スキームを提供します。

家電EC&物流の”攻め”の一手を支援するために。
SBSグループは従来より、BtoB・BtoC物流のノウハウに加え、ラストワンマイルのネットワークなどを有しています。
グループ内には、50年の家電物流ノウハウ×メーカー共同物流を掛け合わせて物流コスト削減を実現します。
また、ITとLT(ロジスティクステクノロジー)を活用×SBSグループのリソースを掛け合わせることでより効率的に高いサービスレベルの物流を実現していきます。
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